最近、安斎勇樹さんの『冒険する組織のつくりかた』を読んだり、ポッドキャストを聞いた影響で、「自分なりの探求テーマを持ちたいな」と思うようになりました。 まだ考え始めたばかりですが、大きなテーマで言うと「学ぶ」とか「情報収集」とかになり、より具体なテーマで言うと「不確実な世の中に適応するために、どう学んで組織に活かしていくか」、みたいなことを考えています。
そんなタイミングで、南相馬のまちづくりのイベントに参加することになったので、その前日にいわきに一人旅することにしました。その中で、探求テーマを意識しながら一人旅をしてみようと決めました。
「日常にちょっとした探求心を持つだけで、世界がこんなに違って見えるんだ」
そんな体験をしたので、ぜひシェアしたいと思います。
移動も学びに使ってみる
仙台からいわきまでは2,3時間かかるので、この時間も学びの時間にしてみました。普段はだらだらSNSを見てしまっていたり、音楽を聴いていることが多いのですが、今回はどうこの時間を学びに使うか、ということを考えて行きました。そうすると、どんな乗り物に乗るのか、どんな飲み物を飲むのか、そんなところにも根拠を持って決めるようになりました。
車内では『冒険する組織のつくりかた』の続きを読んでいたのですが、GW明けに実践したいことが山ほど出てきてしまって、メモを取りながら読み進めることに。 当初狙っていた没頭して本を読むとはまたちがう、アイデアをメモに書き留めていく過程もまた、自分なりの学びだと感じ、満足できました。
いわきでの体験
図書館に立ち寄ってみた
いわきに着いたら図書館の文字が目に留まったので、図書館も学ぶ場だよなぁと思って寄ってみました。自分だったらどう学ぶ環境をデザインするかなぁとか図書館にあった学習室には、どんな工夫がされているのかなぁといった問いが浮かんできました。
小名浜市場
そのあとは、小名浜市場に行きました。
メカジキの刺身を食べたお店で、佐賀産のカキが売っているのが気になってお店の人に話しかけたら 「佐賀のカキが一番美味しいんですよ」 と教えてくれました。
普段だったら話しかけないところですが、 人からの情報収集を意識していたおかげで、自然と声をかけることができました。
アクアマリンふくしまでも探求モード
最後にアクアマリンふくしまにも行きました。ここでも何かひねりを加えたいなと思い、英語でまずは説明を読んでみるという縛りを加えてみました。
最初は「coelacanth(シーラカンス)」の読み方すらわからなくて苦戦しましたが、展示が進むうちにあぁこれシーラカンスのことか!と気づくことができました。 (それにしても、“coe”を「シー」って読むのは難しすぎないか?)
あとは、飼育員さんの声が展示に組み込まれていたりして、どうやって来館者の興味を引くかの工夫もすごく参考になりました。自分だったらどう子供達や大人達に興味を持ってもらうようにデザインするか?自分の専門であるエンジニアリングを活かして何か面白い仕掛けができないか?と考えながら回っていました。
探求テーマを持つと、世界が違って見える
テーマを一つ持っているだけで、ただ歩いているだけでも色んなものが目に留まります。 何気ない景色が問いになり、道端の看板すら小さな発見になります。
普段だったら見逃してしまうようなことに、自然とアンテナが立った感覚がありました。
しかし、1人旅あるあるかもしれませんが、カップルや家族連れが多い場所に行くと、ちょっと寂しい気持ちになったりもしました。
これも「学び」ですかね笑
まとめ
探求テーマというレンズを通して見ると、世界が少し違って見えることを実感しました。
これからは、探求テーマをもっとブラッシュアップしていきたいです。 そして、探求することの楽しさを、組織の中にも広めていけたら嬉しいなと考えています。