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2025-12-31

私が「学び」を探究する理由

2025年に学びそのものを探究テーマに据えた理由と気づきをまとめました。

世界が急激に変化する今、将来のキャリアを長期計画で描くことがますます難しくなっています。 特に生成AIの急速な進化により、数年後の働き方すら予測できない状況が訪れており、「なんとなくフロントエンドを勉強する」という従来の姿勢では、この先の不確実な時代を乗り越えられないという危機感が生まれました。 そんなときに出会ったのが、安斎勇樹さんの「キャリア目標を捨て、『探究テーマ』を持とう」という記事でした。キャリア目標を固めるよりも「今たしかに手触り感のある興味に基づいた問い」を探究テーマとして掲げ、世界の見え方を変えていくアプローチに共感し、私自身も「生成AI時代にエンジニアの学びがどう変化するのか」という探究テーマを持つことを決めました。

このような不確実性の中で、学びそのものを探究することが重要だと考えるようになりました。学びを探究テーマに据えた理由には、次の3つが挙げられます。

1. 「情報のインプット」から「アイデンティティの変化」へ

安斎勇樹さんの『冒険する組織のつくりかた』を読んだりVoicyを聴いて、従来の「情報をインプットすること=学び」という考えが大きく変わりました。

書籍:冒険する組織のつくりかた | CULTIBASE

www.cultibase.jp

書籍:冒険する組織のつくりかた | CULTIBASE

安斎 勇樹「安斎勇樹の冒険のヒント」/ Voicy - 音声プラットフォーム

voicy.jp

安斎 勇樹「安斎勇樹の冒険のヒント」/ Voicy - 音声プラットフォーム

行動主義的な学習観では、学びは外から観察できる行動の変化として捉えられています。しかし環境が急激に変化する現在、過去のやり方を繰り返すだけでは新しい問題に対応できません。

構成主義的な学習観では、既存の知識構造を同化と調整を繰り返しながら新しい認知の枠組みを構成するプロセスとされます。経験と内省を通じて自ら意味を構築することが重視され、学びの主体は学習者自身です。さらに、状況的学習観では学びはコミュニティへの参加を通じてアイデンティティが変容していくプロセスそのものであり、他者との関わりの中でこそ深い学びが生まれるとされています。

これらの学習観を知ったことで、学びは単なる情報の蓄積ではなく、モノの観方やアイデンティティの変化まで含む豊かなプロセスだと実感しました。

3つの学習観から見えてくる学びの多層な姿 - 【連載】学びのレンズをかけかえる 第1回 | CULTIBASE

www.cultibase.jp

3つの学習観から見えてくる学びの多層な姿 - 【連載】学びのレンズをかけかえる 第1回 | CULTIBASE

2. 不確実な状況に適応する力を身につけるため

私は東日本大震災を経験し、街が流され、日常が一瞬で崩れ去る現実を目の当たりにしました。

また、生成AIが登場した今、エンジニアとしての当たり前が変わっていくことを実感しています。

AIは膨大な形式知を持ち、コードやテストを瞬時に生成します。これからは自分だけの経験から得た知識と、AIが出した答えを組み合わせて、より良いものを作ることが重要になってくると考えています。

震災で知った「不確実さ」と、AIによる「変化」。この2つを前にして、単に情報を増やすのではなく、AIを活用しながら専門性の領域を広げていく必要があると考え、学びの理論を知っておくことでその役に立つんじゃないかと考えました。

だからこそ、変化の激しい環境でどう適応すべきかを示唆してくれる「学習の理論」を武器にしたいと考えました。

3. 「人が進化する瞬間」のメカニズムを解明したいから

3つ目は、もっと根源的な私の「好き」に基づいた理由です。私は昔から、人が成長し、変わっていく過程を見る瞬間が好きだったりすることに気づきました。

例えば、私が推しているストリーマーのたいじさん。彼が新しいゲームに挑むとき、その習得速度は驚異的です。失敗から瞬時に修正点を見つけ出し、短期間で上達し、そして大事な本番で魅せるプレイを披露します。その姿は、単なる「ゲームの上達」を超えて、人が環境に適応していく様を見せつけられているような感動があります。

また、子供の頃から『金色のガッシュ!!』や『デジモンアドベンチャー』が好きでした。これらの作品に共通するのは、心の成長が新たな力(術や進化)となって現れる点です。困難に直面し、パートナーと葛藤しながら内面が変容していくことで、困難を乗り越えていく姿が好きだったんだと思います。

まとめ

不確実な時代においては、単にスキルや知識を蓄積するだけでなく、学びそのものを問い直すことが、改めて大事だと考えています。行動主義・構成主義・状況的学習観という複数のレンズを通じて学びを捉え直し、AI時代の学びの変化を踏まえることで、自分ならではの経験と深い理解を育むことができると考えています。もし学びに興味がある人がいたらぜひ一緒に探究しましょう。